2010年6月9日水曜日

蛇に会う

今日は曇り。雨が降ったりやんだり。


大きな桜の木の下で、蛇と出会った。
まだ小さい、40センチほどの蛇。

こころが震えて、
あわてて彼は私の鍬をすり抜ける。
そして草むらの中、するりと彼の領域へ。

野生のいのちあるものは、神聖で
誰もが、出会いの時を待っている。

この庭は、誰にも開かれている。そしてつながっている。


繊細なヤロウの美しい葉。ピンクの綺麗な花が咲いた。


けいこさんが種をまいたさやえんどう。
もうすぐ終わり。いま、グリーンピースができている。
そして、グリーンピースがもう一度、種に。
いのちをまく。無限土に。
そして、人が食べる。また、次の年の種へと。
その植物を、
賃金に交換しない。
世話をする、一番気持ちいいように。
収穫の如何にかかわらず、いのちの世話をする。
もたらされる、果物や野菜たち。
それは、わたしたちにもたらされるギフトだから。
素朴であるということは、とてもラディカルなこと。
いのちはお金で買えない。



一雨ごとに、大きくなり、黒く甘い桑の実。
もぎ取り、口に入れる。甘味を体で感じる。
やりとりは感覚で、それは私の心と体を作る。

庭からもたらされる、甘い桑の実、みずみずしいビワ、
レモンバーベナの踊るような香り
ステビアの甘さ、さやえんどうの歯触り。
庭の植物と交感し、いのちを食べなががら世話をする。

味覚は鋭くなる。熟れた実を食べるのは
私も昆虫も、ともにおなじ。
きっと昆虫も食べている。
それは
進化して、人間と呼ばれるようになった私たちの
それ以前の味覚と同じ。
コリアンダーの花の甘さ。繊細な美しさ。
帽子の上に、小さな雨を感じる。
植物の上にも水滴の恵みがもたらされる。
くぐもった空を見上げて、
視界を海へと落とす。
庭の間を抜け、その先にある海を。
雲間に広がる空と海は
灰色とブルーの稜線があやふやになる。
土と庭と溶け合えば
ここから雲を抜けて、海まで私はつながっている。
大股で、数歩で海にとどく。
空間の距離は超えて、そこに私も混ざりあう。


こんな日は、美しさはどこにでもある。
「覆された宝石のような朝、何人か戸口にて誰かとささやく
 それは神の生誕の日」
植物はいつも愛を待っていて、もたらされるギフトは
労働(LAND DANCE)の意味を変える。
ここで一緒にLAND DANCEをしたい人、
いつでも連絡を待っています。
ナワールガーデンは、ここを愛する人と世話をする人へ、いつでも開かれてます。

0 件のコメント:

コメントを投稿