2011年4月26日火曜日

ヒマワリが芽を出した






鎌倉山に戻ってきた。














前の日に降った雨は嘘のように晴れて、日曜日は快晴で





海にはたくさんのヨット。





そして、やさしい海に、サーフィンする人たちもたくさん出ていた。






事故があったことが嘘のよう。畑にはたくさんの花が咲いている。






















前日の雨で竹の子も伸びて

















出たばかりのたけのこは、とても柔らかくておいしい。

いくつか掘って、みんなで食べた。








今は、昨年の秋に捲いたエンドウが








きれいな花を咲かせ、たくさんの豆がとれます。







そして、たねまき祭りで、

みんなで播いたひまわりの芽も、ちらほら出てきていました。

























多年草のエキナセアや、コンフリーもまた芽を出してる。







だけど、





私は今年の春、ここでもう一度、葉物と実がなる野菜の



種をまくのを止めることにしました。

だれも怖くて口にしないけれど、


原発が爆発し、放射能が飛び散る可能性が残っているから。


ひまわりを捲いて、多年草はそのまま残し、


影響が少ない、じゃがいもや、さつまいも、ヤーコンなどの


根野菜で、水が少なくても育つものだけを、


ひまわりの間で、育てようと思う。



ヒマワリが咲き、夏が終わる頃、


原発が終息し、放射性が収まるようなら、


秋に、もう一度、希望と一緒に、種をまこうと思う。



こんなに美しい庭に、


種を捲けないのは、悲しいけれど


捲いて育った苗が、


汚染されてしまう可能性がある今、


育てたものが、汚される悲しみの方がより大きいから。


だから、とにかく、ひまわりを、みんなで捲いた。






この日の夜、葉山で行われた田中優さんの講演会に出かけた。


新しい、自然エネルギーについての話を聞き、


それについての可能性を話し合った。



講演の最後、田中さんが、福島の有機農家の方の話をした。


原発が壊れ、放射能が降った次の日、


子供たちに、野菜を届けるのを楽しみにしていた


キャベツの有機農家の方が自殺をした。


つらくても、生きていける。だけど、


人が本当に失ってはいけないものは、希望だと。



だから、田中さんが進めているスマートグリットは


これからの人への希望になるようにと


話していた。



福島の有機農家の方には、選択肢はなかったのか?



彼が育てていたキャベツはアブラナ科で、もしかしたらそれを育てて

破棄すれば、土は洗浄できる可能性もある。


鎌倉山のこの土地も


アブラナ科の菜の花がたくさんの花が咲いていて、


このまま咲かせ続けて、自然のままに、種になり、

その種を、撒き散らせるように。

どうやったらいいのか、


毎日試行錯誤で、畑だけじゃなくて、


他にも伝えていかなくてはいけないことや、


今すべき仕事を、するしかない。






どんな状況でも、いのちは生きている。


切り株の間から、

たんぽぽの花が咲いた。


とにかく、いま、生きているのだから、できることを。



別の場所も探しながら、ここで私に、できることを



たとえ、すこし庭から離れても、しようと思う。












2011年4月18日月曜日

種まき祭り、ありがとう

この間のたねまき祭りに来ていただいた皆さん、本当にありがとうございました。 種まきに参加して下さった方は、全部で30人ぐらい。デモが終わって夜のライブには、50人くらいいたような。 子供たちも多く、楽しかったです。 いっしょに種を蒔いて下さった皆さん、本当にありがとうございました。

鎌倉山の庭は、菜の花と桃の花が満開で、まわりは桜でピンク色。



まるで、何事もなかったような、本当に美しい春でした。



種まき祭りの朝、 冬の間、こうじから作っていたどぶろくを


白酒に仕込みなおしました。


できなかった雛祭り。生きている菌で、体の中の免疫を高めて


そして種まき祭りで、いのちを祝って、繋いでいきたかった。



朝、たくさんの白酒がぶくぶくと発酵しているのを確認してから、


庭に出て、放射能のチェックをした。



空気、およそ18cpm 自然農の畑の土もほぼ同じくらい。


通常の放射線量は10~12cpmなので、みんなで土を触っても、


野菜を食べても、ほぼ問題ない。



前日に降った雨が心配だったけれど、やっぱり


この場所は、守られているのだと思った。



種の準備は、ひまわり。そして、アブラナ科の種をミックスしたもの。


それとジャガイモの種イモ。



庭に集まってみんなで、


「放射能に負けない、白酒」 で乾杯してから、


ひまわりの種を蒔いていきました。



みんなで一緒に種を蒔くことができて、


この写真を撮りながら、泣きそうになりました。


とくに、子供たちと一緒に 土を触って、


いのちを育てて、 食べられる野草や、


野菜を摘んで 一緒に料理をして、食べて、話して、笑って、歌って。


本当に、みんなで一緒に、


事故からの数日、つらい時を乗り越えて、ともにいることが嬉しかった。


春になった。


ここには、たべられるいのちが沢山ある。



女の子がタケノコを掘った。


カラスノエンドウが咲いていて、種まきのときに畑の野草が


いっぱいあったので、説明しながら、一緒に収穫した。


ユキノシタ、ちょっと開いてしまったタラの芽、あしたば、


ノビル、ボリジの葉、エシャロットも引き抜いた。


ルッコラや、菜の花もたくさん摘んだ。


山菜は天ぷらにした。


エシャロットや、にら、葉物の野菜は、天然酵母のピザ生地に載せて、


庭の野菜ピザを、子供たちと一緒にたくさん焼いて一緒に食べた。



庭には、イチゴの花と、ニンニクが大きく育っている。


ルッコラの花と、エンドウ豆の花が咲いている。



本当に、この先、


放射能がこのいのちを汚染していくのか、


この海の見える土地が、この先続く地震で


西には浜岡原発もある。ここは、どのように変わってしまうのか。


そう考えると、恐怖になる。 春蒔きの種は、あまりにリスクが大きい。


まだ、原発は終息してはいないのだから。



とにかく、みんなで、そこらじゅうにひまわりの種を蒔いてもらった。


万が一、汚染が広がっても、 ひまわりが咲くころ、


自然農のままで土を露地に出さず、


秋にひまわりを収穫すれば、放射能の拡散が終息して


この土の汚染を吸い取ってくれるかもしれない。


秋になって、もう一度はじめから たねを蒔けるかもしれない。


そう、願いを込めて、ひまわりを蒔いた。



そして、保険のために、私は別の土地も探さなくてはならないと思った。


夏になってここに戻ってこられるときのために、


西に行って、みんなが一緒に、種を蒔き、いのちを育てられる場所を


見つけに行かなくちゃいけないと思った。



デイビットが作った池には、


正月、くわいがそだっていて、収穫して水を入れ直した。


たねを蒔きながら、子供たちと一緒に見たら、


たくさんのオタマジャクシが育っていた。



この一年、野菜を作っただけじゃない。ここはいのちの数を増やし、


もちろん、カミキリムシや


テントウムシだましや、夏場の藪蚊とか、


困る虫たちもいたけれど、


土の中の微生物は確実に増え野菜の種類も野草も


そして、訪れてくれる人たちも、


本当にいろんな人が、いろんないのちがつながって


絡み合って、つながって、お互いを支えあって、仲間が出来ていた。



その上に、地震が起き、放射能が降った。


私はここにいられるのか。この場所のいのちは


この先どのように汚染されるのか。



私はこのままここで、畑を続けるべきなのか?いろんなことが


頭を回って、とにかく家族を連れて、九州に行った。



でもここに戻ってきて、この畑で出来ること


自分の心の支えと、分身のような鎌倉の庭で



とにかく、デモの前に、みんなで種を蒔きたかった。


そして、一緒にこのいのちの場所を祝いたかった。



かなえちゃんと、シビレくんが来てくれて、歌を歌ってくれた。


ツキノワグマの歌は、私たちがしてきた、他の命を顧みない


私たちのやり方を思い、


本当に、胸に詰まる思いだった。


いま起きていることは、他の生き物たちが人間の開発や



発展によって、つぶされたいのちにしてきたことと、


同じこと。



鎌倉で、この日はじめての原発反対のデモが行われた。


私も一緒に歩いた。


でも、その前に、一緒にみんなで種を蒔いていのちを作っていきたかった。


東北で大変な思いをされている方がいる中、


本当に、申し訳なく思う。


2011年4月4日月曜日

4月10日種まき祭

ナワールガーデンで、4月10日たねまき祭を行います。



原発反対デモに行かれない方。

午後から鎌倉のデモに行かれる方。

午前中は、太陽の光を浴びて、大地を触って、

桜の花の下、海を見ながら種をまきしませんか?



音楽あり、みんなと一緒に、いのちの種を 豊かな土に蒔きましょう。

誰でもいつでも参加可能です。

私たちも自然の一部。草を分け、種を蒔きましょう!





詳細はこちら

=======================


鎌倉山たねまき祭のおしらせ




鎌倉にも春が来ました。

4月10日、原発反対のデモが鎌倉でも行われますが、

その日の午前中から鎌倉山ナワールガーデンで種まき祭を行います!



デモに参加する前に、桜の木の下で、

土に触れ自然に感謝して希望の種をみんなで一緒に蒔いてみませんか?



多くのいのちを救いたいなら、まずあなたと私が生きよう。

野菜や花の種を蒔いて、これから一緒に育てよう。



畑で採れた野菜で、みんなでご飯を作って食べたり、

菜の花を摘んで食べたり、そして畑で音楽のライブで楽しみましょう。

鎌倉山の畑は放射能土壌検査をして、安全でした。



夜はたき火を囲みながら、一人じゃなくて、これからの鎌倉のこと、

未来のこと、みんなで一緒に楽しく語り合いましょう!



参加費無料、どなたでもどうぞ!





持ち物:軍手か手袋、汚れてもいい靴、持っていればカマかシャベル



日時:4月10日 10時半より、ゆるく開始   




初めてこられる方:10時に極楽寺集合でハイキングコースを上がります!



注意:駐車場がありません!できるだけバスか徒歩で来て。



お昼ごはんについて 



みんなで作って食べますが、たくさんないので、よかったら何か一緒に食べれるお弁当など持ってきてくれたら嬉しいです!



夜ごはんは、足りなかったらみんなで出し合って買い出しに行きましょう!




ライブ・ゲストが来てくれます!よかったら投げ銭で!



畑で歌いたい、演奏したい方、飛び入り参加大歓迎です!




その日の流れ

・種まきのお話 

ライブ 

種まきとはたけ仕事

ご飯作ってみんなで食べる。

午後、かまわ主催のデモに行く人はどうぞ

夕方

畑仕事終わり

夜は音楽と一緒にたき火を囲んでみんなで話そう!




参加にあたって申し込みは要りません。

時間も、都合のよいときから来て大丈夫。

(ただし車じゃなくてきてね)

大地につながって一緒に元気になりましょう!




アクセスは下記参照

鎌倉山ナワールガーデン

http://sites.google.com/site/nahualgarden/


============--




放射能のこと、震災で困っている人のこと、

いろんなことを考えて、不安になったり、さびしくなったり。



そんな時には、みんな一緒に土を触って、

いのちの世話をすると不思議と元気になります。

一人じゃなくて、一緒に種を蒔きましょう。一人で

の参加も、知らない人も、大丈夫。



一緒に楽しんで、

みんなで、花も虫も植物も、一緒に触って育てて生きていこう。