2011年7月23日土曜日

庭に祭る、ひまわりの花



夏、鎌倉山の庭がひまわりでいっぱいになった。






朽ちた桃の蜜を吸いに



蝶が舞い降りる。




いのちに舞い降りたのは、


放射能の傷。








* * *







震災後から、毎日

現実といわれる世界を疑い


そして



共有した真実は、たったひとつ。




私たちは、まあるい、たった一つの星の表面に生きているということ。







閉じられた無限の球の中で



無限土に種を蒔く



生きることはあらゆるものと、結び結ばれ


関係をつづること。




この、放射能でさえも。






多くのいのちの結び目の中に



放射能が入り込み、いのちを踏み違え



生態系に「ほつれ」が生ずる






再生しようにも、時は永過ぎ


永遠とは何を指すのか、解らなくなった。



この、解れに、私たちは抗う。




そして花開け。




朽ちる桃に、舞い降りる蝶

まるで、汚泥に咲く、蓮のように


ひまわりがぽっかりとした、空を向くように。







ひまわり祭りの前に、


ナワールガーデンの

寄る辺なき、いのちに祭る


向日葵が


満開になって、しまいそう。


どうか、どうか



どうか、8月7日のひまわり祭りまで、咲いていて。






2011年7月12日火曜日

8月7日、鎌倉山ひまわり祭り開催!


原発事故から4ヶ月。
311の後、4月10日にこの庭でおこなった
「たねまき祭り」で
土壌から放射能を吸い上げてくれるという、ひまわりを
みんなで一緒に蒔きました。

そのひまわりが、梅雨明けと同時に
咲き始めました。

まだちらほら。

大輪の花が満開の8月7日、
このナワールの庭で、ひまわり祭りを行うことにしました。

この土地が安全で、
訪れる人が、共に、分け合って楽しく暮らせますように。

ここにくれば、素敵な音楽と、素敵な人々と、
すばらしいナワールの庭に
出会えます。
私達のからだにながれる同じ海の記憶。
太陽と、海と、植物と、音楽につながる一日を
共に過ごしましょう。


前の日の8月6日は、原発さよならパレードや
各地で大きなデモが行われます。

デモに参加した次の日は、ひまわりを眺めながら、
ゆっくり庭の草に癒されてください。



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鎌倉山ナワールガーデン ひまわり祭り2011

 8月7日(日曜日) 時間は11時ごろから日没ごろまで

海が見渡せる、鎌倉山の持続可能な自然農の畑と食べられる庭。
放射能を吸い取ってくれるひまわりを愛でながら、
原発のいらない、未来の楽しい生き方をみんなでみつけよう。

   於:鎌倉山ナワールガーデン
   キャンプインOK (虫よけや寝袋持参でね)
   参加費 一日500円 1ドリンク付き
   持ち寄り大歓迎!

+ライブ 
   「たま」の知久寿焼さん  http://www.officek.jp/chiku/
   アコースティックの最高ライブ
   (ライブ時間、料金等はのちほど)


+社会学者 見田宗介先生のおはなし(日暮れ時)
 見田 宗介(みた むねすけ、1937年生)先生は、日本の社会学者。東京大学名誉教授 。
 社会学修士。真木悠介の筆名を持ち、社会の存立構造論やコミューン主義による著作 活動によって広く知られる。


+ハーブ虫よけスプレーづくり
  ガーデンのハーブを使って、オーガニックの虫よけスプレーをつくります。
  作り方とハーブの効用がわかるよ。(材料費実費)
 
+オーガニックハーブバーにて、パラダイスアレイの特製、ひまわりパン販売!

+アート(庭アート)
 ドゥイのこどもの造形教室 午後1時より
 自然の中で子供たちのものづくり!庭で遊ぼう。
造形教室の申し込みは下記までどうぞ
http://duilab.com/honkikonkitanuki.html



駐車場がないので、アクセスをご覧になり、車は使わないでいらっしゃってください!

2011年7月5日火曜日

それでも私達は生きていかなくてはいけない

原発事故の後

鎌倉山に住む私、そしてみんなが変化していった。

それは意識の変化、なんてものじゃない。

本当に、生活の変化。

いったい、どのくらいの汚染が、

私達の上に降り注いでいるのか。









とにかく生き延びなければならない。



それが、たいした影響ではないにしても


放射能が降り注ぐといわれる空の下


私やあなたや子供が口にする食べ物を



いのちを慈しみながら、交歓し合い育てることができるのか?







数ヵ月後に収穫を迎える、食べられる植物の世話を

するべきなのか、本当に迷った。







私の施した影響が


数ヵ月後のその草に現れる。

いま手を動かし、草に施していることは


今のことじゃない、先の育ついのちの

数ヵ月後に食べる私につながっている。


今は先を含んでいる営み。


今食べたものは空間と時間の関係性の中で




土や水や空気を汚せば、私も、
先の私も、私の家族も友も
みんな汚れる。




植物がいのち絶える時間のサイクルは


循環している。

先を思うことと、今を思うことは


一つの命の中に内在している。




いのちのはじめから最後のプロセスの間に

複雑に他の生物や微生物が


織物のように重なっている。


いま降り注いでいる放射能といういのちに対する冒涜は


必ず、織物に不自然なずれを生じさせるだろう。




それでも私達は生きていかなくてはならない。





鎌倉に戻り
ナワールガーデンのひまわりは大きく育っている。
もう、私の背を超えて。
来月には、大輪の花が咲くだろう。



いのちの祝いに 8月7日

友達と集まって、小さなお祭りしたいと思う。


まだ生きていくために。

未来の時間をくださいと

ここが、願う場所であるために。