2011年7月23日土曜日

庭に祭る、ひまわりの花



夏、鎌倉山の庭がひまわりでいっぱいになった。






朽ちた桃の蜜を吸いに



蝶が舞い降りる。




いのちに舞い降りたのは、


放射能の傷。








* * *







震災後から、毎日

現実といわれる世界を疑い


そして



共有した真実は、たったひとつ。




私たちは、まあるい、たった一つの星の表面に生きているということ。







閉じられた無限の球の中で



無限土に種を蒔く



生きることはあらゆるものと、結び結ばれ


関係をつづること。




この、放射能でさえも。






多くのいのちの結び目の中に



放射能が入り込み、いのちを踏み違え



生態系に「ほつれ」が生ずる






再生しようにも、時は永過ぎ


永遠とは何を指すのか、解らなくなった。



この、解れに、私たちは抗う。




そして花開け。




朽ちる桃に、舞い降りる蝶

まるで、汚泥に咲く、蓮のように


ひまわりがぽっかりとした、空を向くように。







ひまわり祭りの前に、


ナワールガーデンの

寄る辺なき、いのちに祭る


向日葵が


満開になって、しまいそう。


どうか、どうか



どうか、8月7日のひまわり祭りまで、咲いていて。






0 件のコメント:

コメントを投稿