2011年2月12日土曜日

雪の日 

雪が降って一夜明けた。
あさ、凍った畑にルッコラをとりにいった。



昨日は昼から雪が積もって、
窓ガラスを磨いて
部屋の中から、外を見てた。





一日ここから出れない。
雪が降って、日が暮れていく空は、日が沈んでも、
世界が白く光って、墨色の世界になっていった。

散歩へ。
庭と、森の中へ、一緒に出かけた。






竹のアーチが雪の重みで重なって、
小さな部屋になった。

ハンモックに腰掛けて上を見上げると
墨色の空に広がる白い枝が
重なって、網の目に。
こちらに握手してくる雪の手。

白くて、重力のない、大きい世界が、こちらに招待してくれる。


森へ一緒に歩く。

人のルールがない世界へ。

自分の大きさが小さくなったり、大きくなったり。
黒と白の間のたくさんの色だけの
雪が降る森の中。

森のルールに従って、
私は小さくなる。
あなたのルールは
荘厳で大きくて、
つつまれて。

確実に正しいルール。

でも心もとない。とてもとても大きすぎるから

森を歩いて、
そして
人の世界に
この家に戻ってきた。




気がついたことがたくさん。
戻ってきたから。

暖かい明かり。
人と人







ここに、もう一度
暖まるために
戻ってきた。

フリードリッヒの絵の、孤独で静寂な森の世界から
どこにでも存在している荘厳な世界から。

家に、そして
人のルールに。


雪の森から持ち帰ったものは、
そのルールを
私のルールにすること。
人のルールと
あのルールを近づけること。

そしてすべてのルールをなくすこと。



もう一度。

0 件のコメント:

コメントを投稿