春は来てる

やっと、らせんが戻った
畑へ
庭へ
土へ
光へ
いのちへと
鎌倉山ナワールガーデンの生活

椿の先の、海の奥には、半島と、大島。冬の海は夕方になると
金色に輝く。
冬野菜。はくさい、たかな、ブロッコリー。
このところ、全然雨が降らなくて、でも元気。
南向きのブロックの蓄熱が一番いい場所に、ソラマメを。
スナップエンドウや、紫はな豆、赤エンドウ。冬を越えて
春には豆の花が咲く空へ延びるアーチを
春を思いながら、連なる畝に豆を播いた。
紫キャベツ、からし菜、葉物の野菜。
そのままちぎって、食べてもすごくおいしい。
とてもいい香り。ここで咲く花の中で、きんもくせいの次に香りがする。
甘い蜜のような透明な、香り。
ふきのとうも芽を出し始めた。
いくつか摘んで、シンプルなふきのとうパスタに。香りが強くていつまでも
余韻が残ってた。これからはずっとふきとなつみかん。
冬の海は、静かで、午後になると光が変わる。
収穫の帰り、脇道にはもう春が来ていて
ふきのとうと、つばきのつぼみ、ゆきのしたも一緒に。
イチゴの花が咲いていた
。
西洋菜の花。そのまま花をかじる。あまくて、すこし辛みがあって、複雑でほんとうに深い味。
さっとゆでで、お醤油をかけて。
夏ミカンのサラダ。とってきた野菜で


* * *
セロリの苗も。
庭の野菜を間引きながらかじる。
今日の雨で、きっと大きくなる。
晴れた日のダチュラ。黄色い服を着た小さな人が
たくさんダンスしているみたい。
下を通ると、香りが漂った。
桜の木の下の、サルビア。
その奥には、いろんな種類のレタス。
小さい頃、大好きだった、サルビアの花の甘い蜜。
今日は雨。
家の中で、かりん酒をつけた。
夏の間、暑すぎる太陽に、昼間は
作業できなくて、眠ってた。
いまは、一年のうちで本当に気候がよくて、
時間が取れるときには、ずっと畑にいたくなる。
大根、ルッコラ、春菊、コリアンダー、ビーツ、ブロッコリー
キャベツ、ニンジン、ケール、赤えんどう、インゲン、白菜。
みんな、いまここで育っている野菜。
玉ねぎと、ネギには、育苗して、来月植えてみる。
秋になって、日が沈むのが早くなった。
ススキと夕日がきれいな季節になった。
私ができること。
美しい世界の中で、世話をすること。
そして、毎日、ここからギフトをもらっている。
夕日がきれいな季節。
一人に庭にいて、夕方を迎えたとき
急に世界が反転する時がある。
庭と私と空と。
生き物が感じる、光と湿度と風。
一人で、感じる、つながりと
一人立ち尽くすさびしさ。
この空は
すべての人の上に広がっている。



