2010年6月6日日曜日

葦船で海を漕ぐ

今週は、晴れつづきで、なかなか雨が降らないので、ちょっと雨が恋しいです。
畑は相変わらず美しいです。

数日の間に、のびたふきを収穫して、きゃらぶきをたくさん作りました。


ここのふきは灰汁がすくなくて、ゆでたものを、皮をちょっと剥いて、
ささみとさっと和えて、サンショウの和えものにしたら、おいしかった。



八重桜のサクランボ。黒く熟したものはとても甘くて美味。

そして、今大きな桑の木には、たくさんの桑の実が色づいています。





みんなで収穫した、桑の実。
そのあと一人で、ずっと黒く熟した実をつんでたら、指まで赤く染まりました。
桑の木に感謝して。
そして、いまこの桑の実はジャムになって、
次の日のパンの出番を待っています。


  *   *   *

そして、昨日は、葦船の進水式で、
鎌倉の海で、ちいさな航海ができました。



古代の葦船。ナワールガーデンで作るところから始まったこの船で
海へと漕ぎ出しました。


航海を終えた葦船は、海辺での楽しい時間をすごして、
日が暮れる頃にナワールガーデンに戻ってきました。

このナワールガーデンで作られた葦船が船出して、
たくさんの海水を含み、そして、人々の歓声と楽しい記憶を積んで、
またこのいのちの庭に帰ってきた。

静かな真夜中に、
ガーデンの植物や、生き物たち、虫も微生物も植物、みんなが
戻ってきた葦船にナワールの言葉で問いかけていました。

「その航海は、そして海はどうだったか?」と。

船の気持ちとガーデンのいのちの言葉を、
葦船をつくってくれたジンさんが
私に教えてくれたとき、
私も古代からの葦船のメッセンジャーから手紙を受け取ることができました。

素敵な歌をありがとう。






葦船ナワール号さん、おかえりなさい。

そしてこの船はいずれ、アイヌのチセのような古代の葦小屋に生まれ変わります。

葦小屋の中で火を焚き、ものを食べ、眠り、セックスし、いのちをつなぐ。
海の航海から、この地で生き抜く古代からつながるいのちのつながり。

お金以前の世界から続く、生活の知恵が、この船に詰まっていました。
船を造り、海にこぎ出して、またこの庭に戻ることで
時代を超えて、人が生き続けることを感じることができました。
ジンさん、ありがとうございました。


船に乗ったみんなで過ごした一晩の宴から、
朝を迎えたら、

今日は
摘みたてのカモミールでハーブティーを。








みんなといろんな話をして、一緒に時を過ごして、
そして、さよなら。

いつか一緒に畑で、いのちの世話をして、過ごせますように。





*この数日間にいただいたガーデンのいのち

+レモンタイム、コモンタイム入りの大根のポタージュ
+数種類のハーブが入った天然酵母のパン
+ふきとささみの和えもの
+明日葉のスープ
+タンポポ、ソレル、フェンネル、レタス、ホウレンソウのオレンジドレッシングサラダ
+桑の実のジャム
+きゃらぶき
+ビワ まだ固いプラム 八重桜のサクランボ

*この数日間にしたガーデンの作業

+ホピのトウモロコシの種まき
+やまいもの柵づくり
+トマトとレタスの植え替え
+だだ茶豆の種まき
+ズッキーニのあんどん造り
+苗の移植 スイスチャード、モロヘイヤ、万願寺トウガラシ、黄太トウガラシ
+ハーブの定植
 ホースラディッシュ、コーンフラワー、マジョルカピンクローズマリー、クラリーセージ、
 ゴールデンセージ、レモンタイム

*ここでみたこと、したこと

桑の実の甘さ、サクランボの味

葦船で船出した時の青い海、空、手作りの竹で来たオール

海水につかった葦船からムカデ

川上さんからもらった自家採取の花オクラの芽が出た

にらの間に弱ったカリフラワーの苗を植えたら元気になった。

なすの一番花

山芋のツルが作った柵に絡まってくれた

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